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internal-medicine-診療科目 内科-

腎泌尿器・生殖器科 urology and reproductive system

膀胱腫瘍

膀胱の腫瘍とは: 

膀胱の腫瘍には良性と悪性の両方が発生する可能性がありますが、悪性腫瘍には、平滑筋種、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、移行上皮がんなどが挙げられますが、その中で最も頻繁に認められるのが移行上皮がんです。移行上皮がんは膀胱三角部(膀胱から尿道へ移る部位)に最も発生しやすいため、尿道が閉塞し排尿障害を引き起こします。移行上皮がんは転移性の高い腫瘍のため、リンパ節、心臓、肺、泌尿生殖器(腎臓、尿管、尿道、子宮、膣、前立腺など)、その他の内臓、骨など様々な臓器に転移する可能性があります。

 

症状:

症状として最も多いのが排尿障害で、排尿困難、血尿、頻尿、排尿時の痛みなどが挙げられます。他には尿道閉塞、尿漏れ、メスの場合は膣からの分泌物が認められます。また、骨への転移や肥大性骨症(腫瘍の影響で骨膜が増生し骨に痛みが生じる)により、歩き方がおかしくなることもあります。

 

診断:

尿検査にて尿内に腫瘍細胞や感染などその他の異常を疑う所見がないか、また血液検査にて全身状態への影響がないか検査します。膀胱腫瘍の位置や転移の評価には画像診断が非常に有用で、レントゲン検査、造影検査、超音波検査、CT検査などを用います。

確定診断には腫瘍の生検が必要です。生検には針生検、カテーテル生検、膀胱鏡や開腹手術による直接生検があります。針生検は、針を刺した皮膚に悪性腫瘍が播種(転移)する可能性があるため推奨されていません。

また、BTAやBRAFなどの犬の移行上皮がんの腫瘍マーカーもありますが、いずれも確定診断はできず、他の検査と合わせて評価の補助として用いられます。現在も、bFGFをはじめとした診断精度の高い新たな腫瘍マーカーが研究されています。

 

治療:

治療の第一選択は外科手術です。移行上皮がんの重症度により、完全に治す(根治)目的の手術法と、症状を軽減し生活の質を上げる(緩和)目的の手術法が挙げられます。

<根治目的の手術法>

<緩和目的の手術法>

 

他の治療法としては化学療法による補助的な内科治療が挙げられます。手術と化学療法の両方を行うと生存期間が大きく延びることが分かっています。化学療法のみでの根治の可能性は非常に低いため、何らかの理由で手術が困難な場合に選択されます。

放射線治療は合併症の発生率が高く、現状では推奨されていません。

 

膀胱腫瘍は、初期は無症状のことが多く、進行した段階で見つかることが多い病気です。早期に診断・治療ができると生存期間が延びる可能性が高いため、症状がない段階での定期的な検診が重要です。検診や症状に関してご質問があればお気軽にご相談ください。

 

滋賀県近江八幡市 森動物病院

 

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