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surgery-診療科目 外科-

整形外科 orthopedics surgery

前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂は、後ろ足の跛行(びっこ)で来院するワンちゃんの5頭に1頭で見られる頻度の高い整形外科疾患です。多くの場合は片足で起こりますが、数年後にもう片方の足にも起こってしまうと言われています。

「前十字靭帯」は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある膝を支える靭帯で、ここに負担がかかると靭帯が完全に切れる(完全断裂)あるいは部分的に切れて(部分断裂)しまいます。

放っておくと、膝(ヒザ)や周りの組織の痛みや損傷だけでなく、膝を支えるクッション(半月板)が損傷し、更に激しい痛みが出ます。

この病気は、ケガや事故などで起こることもありますが、多くの場合は前十字靭帯が徐々に弱くなり断裂に繋がります。(人はスポーツなどで急激な力が加わることで前十字靭帯断裂を起こすことが多いです。)

肥満、激しい運動(クルクルまわる、ターンなどの回転運動やジャンプ)、生活環境(滑りやすい床、ソファー、段差)などが引き金となることが多いです。

また、膝蓋骨(膝のお皿の骨)の脱臼をもともと持っていると、前十字靭帯に負担がかかり断裂しやすくなります。

診断は、まず歩き方や座り方を見たり、触診で筋肉や関節の状態を検査します。

その後、レントゲン検査で膝や他の関節や骨の状態を確認します。場合によっては関節液(関節の中に溜まっている液体)の検査を行うこともあります。

 

治療は、大きく内科療法と外科療法に分かれます。

内科治療で最も重要なのは安静と運動制限です。痛みがある場合は鎮痛剤を使います。再発や悪化、また反対側の足での発症も防ぐためにサプリメントによる関節のサポートや、生活習慣(肥満、激しい運動)の見直しを行います。

外科治療は、重度の場合、または内科治療を一定期間行ったが良くならない場合に手術をします。

外科治療は、膝関節を安定化させ前十字靭帯の断裂による関節への負担を取り除く目的で行い、前十字靭帯の損傷によって起こる関節炎の進行を抑えることもできます。前十字靭帯断裂の外科治療には、特殊な糸で不安定な膝を固定する方法や膝関節の骨の形を矯正する方法(TPLO)などがあります。また、膝のクッションである半月板が損傷を受けている場合は、激しい痛みと関節炎悪化の原因になるので、同時に半月板も取り除きます。

 

整復前(靭帯が切れて骨と骨がズレている)

 

整復後(骨と骨のズレがなくなっている)

 

滋賀県近江八幡市   森動物病院

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