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internal-medicine-診療科目 内科-

脳神経科 neurology

てんかん

てんかんとは:

普段は普通に生活している子が、不定期に、突然、大脳の神経細胞が一時的に過剰に興奮することによってケイレン発作が起こる病気のことをいいます。 発作とは脳、心臓、内臓、喘息などで起きますが、脳から起こる発作のことをてんかん発作といいます。 犬で約100頭に1頭の発生率で、様々な犬種にて起こります。

てんかんは、脳に病気などの異常が見つからないのに発作を繰り返す特発性てんかん、脳の病気に伴って発作が生じる症候性てんかんに大きく分類されます。 特発性てんかんは遺伝的な異常の関与が疑われており、症候性てんかんは感染(細菌、ウイルスなど)、炎症、外傷(落下、交通事故など)、奇形(水頭症、脊髄空洞症など)、腫瘍(良性、悪性)、変性、代謝障害、血管障害など様々な病気が原因となっております。

てんかん発作は、頻度がその子によって異なりますが不定期に繰り返し起こります。毎日起こる子もいれば、数年に1回だけの子もいます。発作の頻度は増えていくこともあり、長時間発作が止まらなくなることで目が見えなくなるなどの脳に後遺症が残ったり、亡くなることもあります。

多くは突然倒れ、数分間、意識を失った状態で、全身が突っ張り、激しくバタバタしてしまい、その時にヨダレや尿や便が出てしまうこともあります。 発作後も、フラフラしたり、ぼーっとしたりすることもあります。

「本当に今のがてんかん発作だったか」判断することが大切ですので、いきなり撮影することは大変ですが、動画などで記録して見せていただけると非常に助かります。

 

検査:

臨床経過、神経学的検査、血液検査、脳波、CT、MRI、脳脊髄液検査などの検査を組み合わせることによって診断できます。 血液検査にて脳以外に異常が認められないか判断し、 神経学的検査にて脳疾患が存在する可能性があるか判断し、MRIや脳脊髄液検査などの精密検査で発作の原因を見つけ診断します。 ただし、特発性てんかんは精密検査でも異常が認められないことで診断することができます。当院でもCT検査にて診断することもありますが、脳疾患を細かく見るときはMRI検査の方が精度は高いです。

 

治療:

基本的にてんかんの原因に合わせて治療します。 特発性てんかんの場合は、抗てんかん薬によって多くの子は発作を良好にコントロールすることができます。 症候性てんかんの場合は、抗てんかん薬に加え、脳炎や脳腫瘍などといった原因の治療(薬、手術など)も当院で行います。脳腫瘍でも手術することで何年も長生きしてくれる子もいます。

 

抗てんかん薬について:

てんかんは、薬にて発作をコントロールすることはできます。ただ、薬によっててんかんそのものを完全に治すものではありません。抗てんかん薬の治療の目的は、発作の繰り返しにより脳組織が損傷されるのを防ぐ、発作が止まらなくなるのを防ぐ、発作の回数を少なくする、発作を軽くする、といった点にあります。最終的に発作をことを目標にしております。

治療の開始は、発作が月に1回以上起こるとき、1回に長時間起こるとき、1日に連続して何回も起こるとき、発作の頻度が増えてきたとき、といった場合に治療を開始することが多いです。 稀に、抗てんかん薬を2〜3種類使ったりしないとてんかん発作をコントロールできないこともあります。 それでもてんかん発作をコントロールできない子は手術にて治療することもあります。 抗てんかん薬の血中濃度と発作の頻度を評価しながら薬を調整していきます。

てんかん発作は飼い主様が目にする病気の中でも衝撃的な状態で心配されることと思います。 動物が苦しそうに発作をしているのを見るのは、家族にとってもつらいことです。まずは発作を減らし、動物と家族の生活の質が良くなるようにします。 てんかんの薬を飲みながら、何年も発作なく、長生きしている子達もたくさんいます。 てんかん発作は、治療する中で副作用もなく発作をコントロールできることも多いため、是非ご相談ください。

 

  てんかん発作の様子(DSファーマアニマルヘルス提供)

 

  特発性てんかん疑い(CT画像)

  脳腫瘍(CT画像)

 

滋賀県近江八幡市   森動物病院

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